競馬考察の日記

根田のデットーリをリスペクトして競馬をイマジネーションで考察する

今週は金鯱賞。(予想はファルコンS)遅れました

弥生賞。終わってみればディープインパクト記念になって初めての弥生賞にふさわしい結果になった。鞍上武豊ディープインパクトの相棒。勝ち馬サトノフラッグは出走馬唯一のディープ産駒。カッチーは168.9倍のシンガリ人気で7着。ワーケアの2着はイメージ通り。ルメール継続でダービーが近づく気がする。しかしまたも1人気(ワーケア)は敗戦。3歳重賞1人気の連敗は土曜日チューリップ賞のレシステンシア(1.4倍で3着)と共に更新された

オーシャンズ10が来た。典さんが来た。1人ー3人ー2人の決着。弥生賞も2人ー1人ー3人決着。3重賞の中で比較的人気薄が勝ったチューリップでさえ4人ー2人ー1人の決着。固い!

こうなりゃ続けよどこまでも

今週も3歳重賞は2レース組まれている。フィリーズレビューとファルコンS。蛇足だが来週はフラワーSがありフフフのフが頭につく3重賞が続く。

ファルコンS  

1人気ナイガシロしていいレースだ。中京競馬場が改修された2012年以降の過去8年で1人気の勝利は1回。3着内もその1回のみ。『ファルコンS』と名称を改正した01年まで遡っても【2,0,4,13】

とりあえず現行の条件になった2012年からの1人気の着順や実績をみてみると          

2012重 レオアクティブ 4着 GⅠ3着。GⅡ1着            2013  ティーハーフ  7着 GⅠ5着。GⅢ3着。OP3着          2014  タガノグランパ 1着 GⅢ2着、3着。同コース500万下1着         2015  フミノムーン  4着 同コース500万下1着                          2016  シュウジ    12着 GⅠ5着。GⅡ2着。GⅢ1着           2017  ナイトバナレット11着 OP1着                       2018  ダノンスマッシュ7着 GⅠ5着。OP1着              2019  ヴァッシュモン 6着 OP1着

GⅠ実績はどれも朝日杯での成績。つまり中京コースではない。人気を底上げしたと思われる重賞やOP好走にしても中京でのものではない。唯一1人気で勝利したタガノグランパは同じ中京1400でのコース実績があった。しかし翌年のフミノムーンは同じ中京1400mなずなSの勝ち馬であったが(恐らくそれを受けての1人気)敗れた。

つまりコース実績はあった方がいいがあっても負ける。他コースでの重賞実績に惑わされてはいけない。                          今年の予想1人気はラウダシオン。朝日杯8着。GⅢ3着。OP2勝でこれらすべて中京以外のコースであり、過去の1人気と遜色ない危うさを感じる。

では、何をとっかかりにして勝ち馬のイメージを膨らませるべきか?          

フクナガが2012以降2勝して3着1回。しかもタガノグランパで1人気1着した騎手でもある。前にフクナガは東京1600mが得意だと書いた事があるが、つまりそれは東京1600=中京1400のイメージで乗れるからではないか。それをとっかかりに1着馬や好走馬の父や祖父、好走レースを見ていく(東京1600m=東16)

2012 ブライトライン  父フジキセキは産駒が東16GⅠ5勝                              2013 インパルスヒーロー東16GⅠ2着。父クロフネ産駒が東16GⅠ3勝   2014 タガノグランパ  父キンカメ自身が東GⅠ1勝。産駒2勝      2016 ブレイブスマッシュ(2着)東16重賞1着                                          2017 コウソクストレート母父Aコジーン自身が東GⅠ1着                                                   2017 ボンセルヴィーソ(2着)東16GⅠ3着。父Dメジャー自身1勝、       産駒3勝                                                                                                            2018 ミスターメロディー東16GⅠ4着                     2019 ハッピーアワー  母父ディープは産駒東16GⅠ6勝

ほら何となく繋がってる気がしてきた。とっかかりができた気がする。                            今年のフクナガはゼンノジャスタに騎乗する。父は名前から分かる通りジャスタウェイで、自身は雨の安田記念を善臣先生を背に強い勝ち方している。デビューしたばかりなので産駒はまだ東16重賞を勝っていないがこれからきっと活躍するはず。          

 

杯?賞??記念???

先週の回顧    

阪急杯阪神の好走は洋ナシと決めつけたが阪神C2着0.8のフィアーノロマーノが阪急でも2着した。0.8は好走ではなかったか。勝ったのはディープ産駒のベストアクター。終わってみれば阪神でも強いディープが阪急でも強かった。

弥生賞

そのディープインパクトの活躍を称えて改称されたのが、今年からディープインパクト記念となった弥生賞。報知杯弥生賞ディープインパクト記念と気づけばやたらに長い名前になっていた。

予想1人気ワーケア    父ハーツ                        予想2人気サトノフラッグ 父ディープ

ディープ自身も勝った弥生賞はディープ産駒が強い。初めて産駒が出走した2012年こそ稍重で1人気のアダムスピークは8着。5人気のアーデントが3着で6人気エキストラエンドは5着だったが、翌年にカミノタサハラで初勝利を挙げると16、17、18、19と現在4連勝中で計5勝。一方、ワーケアの父ハーツは14年ワンアンドオンリー、17年マイスタイル、19年シュヴァルツリーゼと2着までで勝ち切れてはいない。

ディープは上記のアダムスピークのように人気でコケる事もある      2012年1人気7枠12番アダームスピーク 8着  ※稍重              2013年3人気5枠6番キズナ      5着                   2015年1人気3枠3番シャイニングレイ 7着                     2018年3人気1枠1番オブセッション  7着

2019年3人気3枠3番カントル     5着

ディープが走るのは                          2016年2人気8枠11番マカヒキ     1着                    2017年1人気8枠11番カデナ      1着               2018年1人気8枠9番ダノンプレミアム 1着               2018年1人気7枠8番ワグネリアン   2着                  2019年8人気8枠10番メイショウテンゲン1着   ※重    

 

 

ここから何が導き出されるか。外枠のディープが走る。そして2014年中山競馬場の路面改修工事が行われて馬場が変わった。改修以降の弥生賞におけるディープ力は凄まじい。巷で言われている通りディープが走りやすい馬場になったのだろう。外枠でそのディープ力が活きる。

さらに外枠のディープはどんなディープが走っているのか                2016マカヒキ   前走OP1人気1着上り1位                2017カデナ    前走GⅢ3人気1着上り1位3走前未勝利1人1着上り1位                 2018ダノンプレミアム 前走GⅠ1人気1着上り1位            2018ワグネリアン   前走GⅢ1人気1着上り1位                  2019メイショウテンゲン前走GⅢ5人気5着上り4位前々走未勝利1人1着上り1位 

前走もしくは過去に1人1着上り1位がある。そして改修以降の弥生賞における上り1位の馬の成績は2015年2着2016年1着2017年1着2018年2着2019年2着でオール連対。上りの速さは弥生賞で強力な武器になる。ディープ自身も弥生賞で1人1着上り1位している。まあディープは超別格で勝ったすべてのレースで1人1着上り1位だが…。

サトノフラッグは                                  前走中山2000m500万下で1人1着上り1位!                前々走東京2000m未勝利で1人1着上り1位!!  

連対するディープの条件は半分以上満たしている。

さらに鞍上はディープの相棒武豊。武は弥生賞で3連覇2回を含め最多7勝を挙げている。心強い相棒だ。先週、サウジアラビアでも1着して乗りに乗っていると言っていい。しかし直近の勝利は2010年のヴィクトワールピサであり、勝ち星から9年遠ざかっている。このままでは今年を最後に過去10年の成績表から1着武豊の名前が消えてしまう。てーへんだ。てーへんだ。ディープインパクト記念においてあってはならない状況だ。この武豊の危機的状況に現れたパートーナーが今年唯一のディープ産駒のサトノフラッグ。これはお互いにベストパートーナーといえる。

だが

サトノとディープと関東馬には弥生賞のハードルは少々高い                    2017⑤サトノマックス  堀6人気5着シュタルケ前走1人気1着上り2位              2019④サトノラディウス国枝5人気6着武豊   前走1人気1着上り1位             名門もってしてもこの結果。今年は予想2人気でやや優勢か。内枠禁物で。

ハーツ                           

自身は若葉sを経由して皐月賞に出走したので、弥生賞は走っていない。産駒はワンアンドオンリー、マイスタイル、など2着が3回で勝ち切ってはいない。

むしろ                                                                               弥生7着ウインバリアシオン青葉賞⇒ダービー2着                                   2着ワンアンドオンリー  ⇒皐月賞⇒ダービー1着                                                                         2着マイスタイル     ⇒皐月賞⇒ダービー4着0.3 など

ダービースッテプの意味合いが強い気がする。ワーケアのダービーまで軌跡はズバリ弥生賞2着⇒皐月賞凡走⇒ダービー制覇とイメージ。(ルーメル継続で)

田中勝春             

カッチーの直近のGⅠ勝利は2007年まで遡るがヴィクトリーでの皐月賞だ。そして中央GⅡ11勝内半数以上の7勝は中山。中央芝GⅢ33勝内7勝は中山。中山好きが何となく分かる。また中山2000mの重賞は最近格上げされた紫苑SとホープフルSを除くと、金杯京成杯弥生賞皐月賞の4つ。

カッチーの4重賞における成績は                              金杯3勝                                        京成杯1勝                                       弥生賞1勝                                     皐月賞1勝で全部勝ってる。ホープフルSもOP時代にマイネルブリッジで1勝している。 

エンデュミオンとヴィヴィ

カッチーはJRA全10場の中で一番中山が得意だとイマジネーションを広げる。エンデュミオンの父は武豊が10年前に弥生賞で1着したヴィクトワールピサ。カッチーが皐月賞を勝ったのはヴィクトリー。

ヴィヴィときた

ここからは血統の話。                                 ヴィ①ヴィクトリーの父はブライアンズタイムでエンデュミオンの母父(つまり母方の祖父)もブライアンズタイム!なにかカッチーに風が吹いている気がしてならない。                                      ヴィ②ヴィクトワールピサ自身も弥生賞1着。その父ネオユニヴァースの子や孫は弥生賞で2勝2着2回3着1回。一昔前は中山2,000と言えばネオユニだった。そしてそのネオユニが皐月賞を勝った時アタマ差2着で涙を呑んだのがカッチーとサクラプレジデントだった。なにか繋がっている気がしてならない。

オーシャンズ11

以前ジョージ・クルーニー主演のオーシャンズ11と言う映画を見たことがある。正直に話すと内容はほとんど覚えておらず、今回改めて調べてみると共演者がとにかく豪華。ブラッド・ピットアンディ・ガルシアそしてジュリア・ロバーツ等々。だが、ジョージクルーニー以外本当に記憶がない。ブラッド・ピットはセブンやファイトクラブの方が印象深いし、ジュリア・ロバーツプリティ・ウーマンノッティングヒルの恋人に出ていた時の方が綺麗だったと思う。だが、オーシャンSの時期になるとこの映画のタイトルを思い出す。

せっかくなのであらすじに軽く触れると、ジョージクルーニー演じるダニー・オーシャンが、10人の仲間とともにラスベガスのカジノの金庫強盗を実行する映画だったらしい。

11番に注目してみると16年にエイシンブルズアイが1着している。10年で他に3着内がないので、隣の10番と12番にも注目してみると、10番は11年の2着キンシャサノキセキ、18年3着ダイメイフジで、12番は15年1着サクラゴスペルと19年2着ナックビーナス。5頭の共通点を探すなら、一度しかオーシャンSを走っていないエイシンを除けば、複数回このレースで馬券になっている。ん~無理やり感は否めないか。今年は3年連続2着のナックビーナスが⑩番に入った。

心強いのは典さん

オーシャンSは典さんと戸崎を中心に回っている。気がする。典さんが初勝利を挙げた2009年以降、二人の成績を見ていると

2009年1着典さん                              2010年3着戸崎                                         2011年3着典さん                                     2012年なし                                                   2013年1着典さん                                  2014年1着典さん                                   2015年1着戸崎                                                                    2016年なし                                                  2017年1着戸崎                                          2018年2着典さん                                2019年なし

さらに二人に次ぐジョッキーとしてオオノがいる。二人が3着内に入れなかった2016,2019とほかに2014にも3着内がある。しかし今年は戸崎もオオノもいない。唯一典さんが⑩ナックビーナスに騎乗

 

東京のローレルから中山のローレルへ。非根幹レースが盛りだくさん

先週の回顧

東京の砂について掘り下げることをしなかったが結果を見て思った事がある。 

まずは時計の針を1990年代に一気に戻す。90年代の名馬と言えば、トウカイテイオーミホノブルボンビワハヤヒデナリタブライアンマヤノトップガン、エアグルーブと思いつく名馬はどれも関西馬だ。後半にはタイキシャトルエルコンドルパサーが登場して海外でGⅠを制するなど関東馬はなんとか面目躍如を果たした。しかし2頭はいづれ外国産馬であり当時は外国産馬にクラッシクの出走権は与えられてはおらず、【外】は何となく特別な存在でもあった。そんな中、関西の強豪ナリタブライアンマヤノトップガンと互角に渡り合いGⅠ2勝を挙げ、フランスの凱旋門賞に挑戦するプランもあった(実際には怪我で断念)内国産の名馬が関東にはいた。それが先日亡くなったサクラローレルだ。

つぎに今年の金杯に話を戻す。金杯当日スポーツ紙で【ダンスインザダーク死す】の記事を読んだ。こういう時は産駒が走ると予感があったものの母父ダンスインザダークのトリオンフを本命にはせず馬券を外した。1月の終わりにサクラローレルの訃報を知らせる記事を読んだ際同じ事を考えた。しかし、12年に種牡馬を引退して余生を送っていたローレルの血を引く馬自体が少なく、中々これといった馬は見当たらなかった。

そして2月東京最終日のフェブラリーSのだ。16人気で2着だったケイティブレイブの母父サクラローレルを見た時ここだったかと。先週の4重賞。予想に重きを置いていなかったレースにヒントを持った穴馬は隠れていた…

京女の松山は1着した。ダイヤのハーツはノリさん持ってしても4着。1.4倍1人気の4歳ヴェロックスは馬群に沈み、九州男のちょい悪親父が確かに2頭が来た。ただ思ってたのとは別のちょいワルだったが…。1勝2敗で1見学

中山記念

サクラローレルが長期休養明けに制して、その勢いのままに天皇賞春までぶっこ抜きGⅠホースの仲間入りを果たすきっかけになったレース。

後に1人気の宝塚記念を逃げ切りで制してやはり1人気の天皇賞秋のレース中に非業の死を遂げたサイレンススズカが初重賞制覇したレース。

同年の有馬記念で大穴馬券を演出するダイワテキサスアメリカンボスが手堅く重賞制覇を果たしたレース。

連覇したバランスオブゲーム、カンパニー、4歳と8歳で勝ったローエングリンなどコース巧者を輩出したレース。

90年代はGI制覇へのきっかけを掴むまさにGⅡ。00年代は中山巧者を生み育てるレース。つまりどちらも国内大レースへの布石。中山記念はそんなイメージだった。ところが2010年の不良馬場で行われたレースからイメージが一変する。13人気のトーセンクラウン12人気のテイエムアンコールのいわゆるオペラ丼で決まった泥んこレース。ここで中山記念のイメージは一度崩壊する。

翌年から新たなる飛躍のレースとして生まれ変わる。            11年1着ヴィクトワールピサ⇒ドバイWC1着                       14年1着ジャスタウェイ⇒ドバイデューティフリ1着             15年3着ステファノス⇒香港QE2世C2着                  16年1着ドゥラメンテ⇒ドバイシーマクラッシック2着               16年3着リアルスティールドバイターフ1着                 17年1着ネオリアリズム⇒香港QE2世C1着                   17年5着ヴィブロスドバイターフ1着                                  18年8着ヴィブロスドバイターフ2着                            19年1着ウインブライト⇒香港QE2世C1着                    19年4着スワーヴリチャード⇒ドバイシーマクラッシック3着 

海外GⅠレースへの壮行レースと呼ばれるようになった。今年はドバイ国際競争の招待を受託した馬の登録はなし。おそらくウインブライトが昨年と同じローテーションで香港GⅠに向かうのだろう。

400mで割れない距離=非根幹

今週から中山・阪神・中京が開幕する。なかでも中山と阪神では重賞が組まれており中山1800m、阪神1400mでどちらもいわゆる非根幹距離だ。さらに特別レースに目を向けても、すみれS阪神2200m、伊丹S阪神ダ1800m、水仙賞中山2200m、デイジー賞中山1800m、サンシャインs中山2500m、茶臼山高原特別中京2200m、豊橋特別中京1400mなど非根幹距離のレースがぞろぞろ。これはJRA的に何か意図を持って組んでいるのか、単なる思い過ごしなのかそれともたまたまなのか。ここは何か意図があるとイマジネーションしてみたい。

なんとなく注目は3歳戦。中山でデイジー賞と水仙賞。阪神ではリステッド競争すみれSがある。

 

そして早春の阪急杯 

昨年のレース。3人気のダイアナへイローは6着だった。その前年、同じ阪急杯で7人気ながら武豊を背に1着して福島調教師の引退に花を添えた。さらに同じコースで行われる暮れの阪神Cも1着した。しかし6着だった。ダイアナへイローに代表されるように暮れの阪神C好走からの阪急杯は繋がりは薄い。だが、阪神C凡走からの巻き返しはままある。

例えば                                  12年阪神C13着マジンプスパー  13年阪急杯2着              13年阪神C10着コパノリチャード 14年阪急杯1着             14年阪神C7着ミッキーアイル  15年阪急杯2着