競馬考察の日記

根田のデットーリをリスペクトして競馬をイマジネーションで考察する

東京のローレルから中山のローレルへ。非根幹レースが盛りだくさん

先週の回顧

東京の砂について掘り下げることをしなかったが結果を見て思った事がある。 

まずは時計の針を1990年代に一気に戻す。90年代の名馬と言えば、トウカイテイオーミホノブルボンビワハヤヒデナリタブライアンマヤノトップガン、エアグルーブと思いつく名馬はどれも関西馬だ。後半にはタイキシャトルエルコンドルパサーが登場して海外でGⅠを制するなど関東馬はなんとか面目躍如を果たした。しかし2頭はいづれ外国産馬であり当時は外国産馬にクラッシクの出走権は与えられてはおらず、【外】は何となく特別な存在でもあった。そんな中、関西の強豪ナリタブライアンマヤノトップガンと互角に渡り合いGⅠ2勝を挙げ、フランスの凱旋門賞に挑戦するプランもあった(実際には怪我で断念)内国産の名馬が関東にはいた。それが先日亡くなったサクラローレルだ。

つぎに今年の金杯に話を戻す。金杯当日スポーツ紙で【ダンスインザダーク死す】の記事を読んだ。こういう時は産駒が走ると予感があったものの母父ダンスインザダークのトリオンフを本命にはせず馬券を外した。1月の終わりにサクラローレルの訃報を知らせる記事を読んだ際同じ事を考えた。しかし、12年に種牡馬を引退して余生を送っていたローレルの血を引く馬自体が少なく、中々これといった馬は見当たらなかった。

そして2月東京最終日のフェブラリーSのだ。16人気で2着だったケイティブレイブの母父サクラローレルを見た時ここだったかと。先週の4重賞。予想に重きを置いていなかったレースにヒントを持った穴馬は隠れていた…

京女の松山は1着した。ダイヤのハーツはノリさん持ってしても4着。1.4倍1人気の4歳ヴェロックスは馬群に沈み、九州男のちょい悪親父が確かに2頭が来た。ただ思ってたのとは別のちょいワルだったが…。1勝2敗で1見学

中山記念

サクラローレルが長期休養明けに制して、その勢いのままに天皇賞春までぶっこ抜きGⅠホースの仲間入りを果たすきっかけになったレース。

後に1人気の宝塚記念を逃げ切りで制してやはり1人気の天皇賞秋のレース中に非業の死を遂げたサイレンススズカが初重賞制覇したレース。

同年の有馬記念で大穴馬券を演出するダイワテキサスアメリカンボスが手堅く重賞制覇を果たしたレース。

連覇したバランスオブゲーム、カンパニー、4歳と8歳で勝ったローエングリンなどコース巧者を輩出したレース。

90年代はGI制覇へのきっかけを掴むまさにGⅡ。00年代は中山巧者を生み育てるレース。つまりどちらも国内大レースへの布石。中山記念はそんなイメージだった。ところが2010年の不良馬場で行われたレースからイメージが一変する。13人気のトーセンクラウン12人気のテイエムアンコールのいわゆるオペラ丼で決まった泥んこレース。ここで中山記念のイメージは一度崩壊する。

翌年から新たなる飛躍のレースとして生まれ変わる。            11年1着ヴィクトワールピサ⇒ドバイWC1着                       14年1着ジャスタウェイ⇒ドバイデューティフリ1着             15年3着ステファノス⇒香港QE2世C2着                  16年1着ドゥラメンテ⇒ドバイシーマクラッシック2着               16年3着リアルスティールドバイターフ1着                 17年1着ネオリアリズム⇒香港QE2世C1着                   17年5着ヴィブロスドバイターフ1着                                  18年8着ヴィブロスドバイターフ2着                            19年1着ウインブライト⇒香港QE2世C1着                    19年4着スワーヴリチャード⇒ドバイシーマクラッシック3着 

海外GⅠレースへの壮行レースと呼ばれるようになった。今年はドバイ国際競争の招待を受託した馬の登録はなし。おそらくウインブライトが昨年と同じローテーションで香港GⅠに向かうのだろう。

400mで割れない距離=非根幹

今週から中山・阪神・中京が開幕する。なかでも中山と阪神では重賞が組まれており中山1800m、阪神1400mでどちらもいわゆる非根幹距離だ。さらに特別レースに目を向けても、すみれS阪神2200m、伊丹S阪神ダ1800m、水仙賞中山2200m、デイジー賞中山1800m、サンシャインs中山2500m、茶臼山高原特別中京2200m、豊橋特別中京1400mなど非根幹距離のレースがぞろぞろ。これはJRA的に何か意図を持って組んでいるのか、単なる思い過ごしなのかそれともたまたまなのか。ここは何か意図があるとイマジネーションしてみたい。

なんとなく注目は3歳戦。中山でデイジー賞と水仙賞。阪神ではリステッド競争すみれSがある。

 

そして早春の阪急杯 

昨年のレース。3人気のダイアナへイローは6着だった。その前年、同じ阪急杯で7人気ながら武豊を背に1着して福島調教師の引退に花を添えた。さらに同じコースで行われる暮れの阪神Cも1着した。しかし6着だった。ダイアナへイローに代表されるように暮れの阪神C好走からの阪急杯は繋がりは薄い。だが、阪神C凡走からの巻き返しはままある。

例えば                                  12年阪神C13着マジンプスパー  13年阪急杯2着              13年阪神C10着コパノリチャード 14年阪急杯1着             14年阪神C7着ミッキーアイル  15年阪急杯2着